緩和ケアとDNAR
- 2017/11/26 21:30
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私が働いている病棟に看とり目的の50代の患者さんが入院しています。急性期病院から、療養病棟のある貴院に、ということで紹介されてきました。元々は私の病棟の先生(今の主治医)の患者さんで、急性期病院に紹介し、戻された感じです。
私の病棟は療養病棟ではないですが、主治医が引き受けたため、私の病棟にいます。
急性期病院からは、疾患名は伏せますが、疾患に対して有効な治療はなく、余命2ヶ月と言われていました。(本人は知りませんがキーパーソンは知っています)
呼吸コントロールのために、急性期病院から処方された、ステロイドの内服と【内服の】医療用麻薬、レスキューとして【内服の】非麻薬は使用しています。
転院してきた際に本人とキーパーソンにDNARの同意は得ています。
入院当初は呼吸も落ち着いていたのですが、先日、呼吸困難発作が生じ、主治医に相談したところ、DNARをとっているし、他にすることはない!と一喝されました
私としては、ただただ、その時の苦しみをとってあげたかったのです。冷や汗をかき、肩呼吸している患者さんに、背中をさすることしか出来なかった…少しして主治医から【内服の】鎮静剤最低量が処方されました。もちろん、ひどい呼吸困難で、レスキューすら内服できないことも報告しました。あの時点では内服できなかったので、使用できない処方でした。主治医は『不安からくる呼吸困難、動いて苦しくなるのは自業自得、本人と相談してフォーレでも入れたら』『本人がもう死にたいと言っているし、そういうことだよ』『あんまりしつこいと、僕はもうあの患者の部屋には行かないから。なんなら退院してもらって構わない』等々、理解困難なことばかりです。自分が引き受けたのに…患者さんには主治医を選択することすらできなかったのに…
耐えかねて、他の先生に内緒で相談すると(主治医は同じ病棟の同じ科の医師であっても、他医師には自分の患者の相談はしません。見かねて口出ししようものなら、怒りまくります)『僕ならもうちょっと方法考えるけどな…』と言われました。
それだけが、私の心の救いでした。
DNARの場合でも、苦痛を取り除くことを考えていた自分は間違っているのかと、自問自答していたからです。
別の患者さんで、例の主治医が、入院時にDNARの同意を口頭で得たため、同意書をもらうよう指示がありました。入院した次の日にもう一度意思を確認すると、『やはりサインはできない』と言われ、気持ちの変化が生じたのだろうと、もう一度説明しました。でも、サインはいただけませんでした。
それを報告すると、主治医は怒り出し『君はDNARの意味はわかってる!?この人にCPRしても意味ないの!説明が下手なんだよ!もうサインはいらないから!』と怒られました。
確かに、私はターミナル期の知識は少ないのかもしれません。それでも、看護観を考え直したり、緩和ケアの勉強をしたり、柔軟な考えができるように、努力しているつもりです。
もちろん、経験が違いすぎる先生の足元にも及ばないことは重々わかっていますが…
最近『ターミナル期』『緩和ケア』『DNAR』について、わからなくなりすぎていて…
どこにも吐き出せず、投稿しました。
長くなりましたが、皆さんの『終末期医療』に関する思いを聞けたら幸いです。
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